2016年7月20日
中嶋吉男

図1図2
(千秋公園)
秋田駅から徒歩3分のセミナー会場の前に広がる千秋公園には蓮の花が咲き始めていました。

今年(2016年4月)の診療報酬改訂では患者を「治して出す」から「地域へ出した後のフォロー」に重点がおかれました。また、地域包括ケアシステムをスタートさせ、2年後(2018年)は完全実施を予定しています。
 日本医業経営コンサルタント協会、本部研修として「地域研究交流会」が秋田県で実施されましたのでその概要をお知らせします。
 講演の内容からも、われわれコンサルタントの役割が大きくなっていくと確信しました。

講演Ⅰ 「医療環境改善の取組について」
           講師:厚生労働省 医政局医療経営支援課 黒田修氏
     ○ 医療従事者にとって
       → 勤務負担を軽減すること、及び働きがいを向上させる改善が必要。
     ○ 患者さんにとって
       → 質の高い医療の提供を受けることで満足度が向上できる。
     ○ 経営にとって
       → コストの適正化と同時に経営の質を向上させる。
 <<それぞれの立場で改善に取組み、質を向上させることで Win=Win となる好循環を作る>>

講演Ⅱ 「地域医療構想の光と影」
           講師:日本医業経営コンサルタント協会 副会長 梶原優氏
     ○ 社会保障制度改革は2025年問題に向けて着々と進められている。
     ○ 地域医療構想は単なる負担増と給付削減による現行制度の維持を目的 
       とするのでなく、イノベーションを活用したシステムとしての保険医療を再
       構築し、経済財政にも貢献する。
     ○ 地域包括ケアシステムは医療介護関係者だけでなく、地域住民も参加し
      、町ぐるみで取り組むべき姿を想定している。

講演Ⅲ 「秋田県の医療提供体制について」
          講師:秋田県健康福祉部医務薬事課  課長 佐々木薫氏
     ○ 秋田県は少子高齢化の指数は全国トップクラスで進んでいる。
     ○ 患者の視点に立って、限りある資源を有効活用することで、急性期の医
        療から在宅医療、介護まで一連のサービス提供を確保していく。
     ○ 医師不足を解消するため、県が率先して研修医の確保や女性医師へ
        の支援を強化していく。

講演Ⅳ 「地域包括ケアシステムの構築について」
          講師:株式会社地域計画医療研究所 代表取締役 美留町利郎氏
     ○ 病床数が削減される中、看取りの場所の確保が必要となる。
     ○ 地域包括ケアの定義
       → 生活上の安全・安心・健康を確保するため、医療介護だけでなく福
         祉サービスを含めた様々な生活支援サービスが日常生活の場で適
         切に提供できる地域の体制。
     ○ かかりつけ三兄弟「主治医」「歯科医」「薬剤師」と地域密着型介護事業
        所による支援
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